工務店Ｔ氏 調整の裏ワザ ～施主の思い～

昨日は、せっかく造作家具をご紹介したのに、

気になるところで力尽きてしまい、大変失礼いたしました。

今日こそは、リノベーションの参考になるお話しをと思い、

午前中からパソコンに向かっておりますが、

こんな時間・・・

それでは、昨日の続きを。

我が家のリビング。

どこをリノベーションしたか分かりますか？





床や天井を全部剥がし断熱材を入れ、

耐震補強も完璧にしていただいたので、悲惨な姿を見ているはずなのですが、
こんなにきれいに納まって、私たちでも『前、どんなんだっけ？』と言っています。

統一感があり、これからの生活が想像できる完璧な仕上がりです。






何が良かったか？

ひとつは、工務店Ｔ氏に『これを付けてください。』というお願いは最小限にし、

私たちが、この家でどんな生活がしたいか、

どんなことを大切に思っているか、

どんな使い方をしたいか、

どんなものが好きか、

どんなことが苦手か、

などをお話しし、

ある程度、Ｔ氏に自由に決めて頂いたことではないかと思います。






予算が予算なので、どうしてもリノベーションでやりたいことだけお願いし、

あまり変わったデザインの物や特殊機能の付いたものは、

メンテナンスがしにくく修理費がかかるので、

あまり使用しないでほしいという話はしました。

かなりのプレッシャーだったと思います。
予算も決まっていましたので・・・






やっと登場ですが、昨日ご紹介した造作家具。
見積もり予算13万円ですが、

なぜ、こんなに安い見積もりだったかというと、

当初、既存の棚板を再利用して材料削減の予定であったこと。
(反りや重量の問題で諦めました。)

そして、腰下もオープンの予定だったこと。
(新しい材料を取り直すことでコストがUP)

しかし、打ち合わせを重ねたら、私の希望が大きくなってしまった。
(すみません・・・)






がんばっても調整できない場合は、さすがに相談されるそうですが、
Ｔ氏の調整力で、予算が増えることもなく造っていただくことができました。

いろんな裏ワザがあるそうですが、

我が家の場合、一番は『大工さんの心意気』だそうです！

たまたま、運よく心意気とスケジュールが合致し、

現地で造ってくださったようですが、

きっとＴ氏と大工さんとの信頼関係なんでしょう。

Ｔ氏が、困っているのを大工さんが

『しょーがねーなー』なんて言いながら、楽しくお仕事されるのが目に浮かぶようです。

そりゃあ、クオリティー上がるはずです！

その後は、Ｔ氏が想定していたものより良い仕上がりになったので、

塗装の仕上げもかなり注意し慎重にお仕事してくださったそうです。

他の裏ワザとしては、

建具屋さんに他にもお願いしている仕事があるため、

自ら材料を持ち込み、一緒にお願いすることで調整し、

組み立てたものを搬入するなど・・・

要するに、うちの工務店Ｔ氏は、なんでもやるということです。(笑)
監督業をしながら大きな顔もせず、自分でできることはなんでもやります。

そこが、コストを抑えられる、一番の秘訣だと施主の私は思います。






どうか世の中に、Ｔ氏のようなフォークアーキテクチャーが

もっと増えて‼と、心から願うばかりです。

nonly

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